ワームをオキアミに付け替えるだけ
今回釣行に出かけてもらったのは、ルアーフィッシングがメインの河野美咲さん。なぜルアーがメインなのか?
それはイシゴカイやアオムシなどの生きエサがどうしても触れないからだという。しかしオキアミはというと、「フカセをやったことがあるのでさすがに大丈夫です」とのこと。そこでジグヘッドにオキアミをセットして「マイクロテンヤ」でいろいろ狙ってもらい、ワームでの釣りとの違いを体験してもらうことに。
※オキアミを丁寧に刺していきます
最初のターゲットはカサゴ。1投目からまずまずのサイズがヒットしてくれた。底を狙っていけば、ワームでもよく釣れる魚だが、河野さんいわく、アタりっぷりが違ったとのこと。一気にロッドに重みが乗ってきたそうだ。また沈む途中でもいろんな魚がアタってくるので、最初は1gのジグヘッドだったが、かわすために2.5gまでアップさせたという。
「この食いっぷりならルアーで釣ったことがないいろんな魚が狙えそうですね」
お次はアジでも……と思ったが、ヒットしてきたのはなんとキビレ。護岸際に黒い魚影が見えたのでチヌの落とし込みの要領で際にマイクロテンヤを落とし込むとこれまたひったくるようにアタってきたという。
「チヌやキビレをルアーで釣るのってけっこう苦労したんですけど、オキアミってすごいですね。こんなにガツガツアタってくるなんて」 このあと際を探るとまたキビレがヒット。やはりひったくるようなアタリだったという。
※1 流れ込みの近くでなにやら魚影を発見。その目の前に落とし込むと……
※2 小型だがキビレがヒット!ライトゲームロッドなら引き味を楽しめる
※3 小型はリリース。テンポよく次のターゲットへ!
※4 波止際に落とし込んでみる。ふだんはカサゴ狙いで底まで沈めるが、オキアミなら中層も狙う範囲となる
※5 やはりひったくっていくアタリとのこと。オキアミ効果をまざまざと感じる
そして次なるターゲットはグレ。「ルアーで釣るイメージがまったくない魚ですよね……」河野さんも釣れるとは思っていなかったが、1gのジグヘッドにして潮の流れに群れている中にフォールさせると、20cmまでのサイズがヒットしてくる。グレは小型でも引きが強いのでロッドを曲げて楽しませてくれる。また小さいアタリだそうで、それにアワセを入れるのが楽しいとのこと。
※1 流れにグレが群れているのを発見。沖から群れの中にフォールさせると……
※2 穂先を「コツン」と小さく揺らすアタリ。すばやいアワセで上アゴにフッキング!
なんと6魚種
ここまで3魚種。あと2魚種くらいはいけそう……と思ったら河野さんは小型のタイにベラを釣り、最後にハゼと一気に6種釣り上げた。
「ワームって、基本的に早いアワセなんですけど、オキアミって、早いアワセだけじゃなくて、待ってからアワせないと掛からないこともあって、ちょっと難しいところも楽しかったです。釣れる魚がこんなに増えるとは思っていませんでした。底狙いなら2g以上で、中層までを狙うなら1gがちょうどよかったです。意外にオキアミがフックから取れないのでビックリしました」
※1 「フックに半分残っているだけなのに食いついてくるのはさすがエサの効果ですね」と河野さん
※2 小さいアタリにアワセを入れるのが楽しくて仕方ない河野さん。バッカンがいつもと違う魚で埋まっていく
※3 即アワセでは掛からない魚も。ハゼは少し送り込みながらアワセないと掛からないので勉強になったとのこと。魚の食い方を確かめるのにもオキアミはおすすめ
今回使用したのはヒロキュー『Jig Bait(ジグベイト)』。ジグヘッドにセットしてフルキャストすることを前提にハード加工されたオキアミだ。くわえてラインを細くする、ジグヘッドを重くするなどでけっこうな飛距離が出せる。
「もうちょっと釣りたい」「釣れる魚を増やしたい」という人は次回の釣りでワームと一緒にオキアミを持って出かけてみてはいかがだろうか。
Jig Bait(ジグベイト)
「ルアーの誘い×エサ=爆釣」をコンセプトにオキアミをジグヘッドにセットしやすく加工したニュータイプのオキアミ