マイクロテンヤ「手軽なタックルでとにかく簡単に魚が釣りたい」
そんな要望に応えてくれるのは、ジグヘッド+エサの「マイクロテンヤ」!
釣りの入門にも最適なので、ビギナーにもオススメですよ。
最適タックルあります
マイクロテンヤはロッド、リール、ライン、ジグヘッドがあればOK。でも基本的に軽めなジグヘッドを使うので、ロッドは短めで張りが あるもの、ラインは細めがおすすめだ。
どういうものかというと、ロッドはメバルやアジ用のルアーロッド(ちなみにリールは2000番くらいのスピニングリール)。ラインは3ポ ンドまでのフロロカーボンライン。この組み合わせ、釣具店ではセットになったものがあるのでチェックしてみよう。
ロッドが長くて軟らかいと、マイクロテンヤは操作しにくいし、アタリもとりにくい。ラインが太いとリールからラインが出ていきにくいし、潮の抵抗がラインにかかりやすいのでマイクロテンヤがスムーズに沈まない。
おすすめのアイテムも紹介しておくので参考にしてほしい。基本的にメバルやアジのルアーと共通のものなので持っておいてソンなしのタックルだ。
※1 シマノ『ルアーマチック』S70UL。アジ、メバル、マイクロテンヤ兼用で1本いかがだろうか
※2 メジャークラフト『ファーストキャスト』。FCS-T732Lあたりが使いやすい。リーズナブルな価格で購入できる
※3 下巻きライン不要な「浅溝スプール」搭載モデルがおすすめ。シマノ『セドナ』2500Sやダイワ『クレスト』2004は入門にも最適な価格帯で、長く使える1台になる
※4 フロロカーボンラインを使うならこれがおすすめ。サンライン『ベーシックFC』。なんと300m巻で75mごとマーキングシールがあるので4回分と考えるとコストパフォーマンスに優れる
エサはいろいろあるけど
マイクロテンヤはジグヘッドにエサというスタイルなので、使えるエサは多くあるが、手っ取り早く使えてよく釣れるおすすめのエサは「オキアミ」。冷凍エサなので入手が簡単だし、エサ釣りが初めての人でもジグヘッドにセットしやすい。またクーラーに氷と一緒に入れておけば鮮度管理も容易。とにかく扱いやすいのだ。量はサシエ用のオキアミが1パックあればかなり遊べる。専用品もあるので使ってみよう。
※1 ヒロキュー『ジグベイト』はマイクロテンヤ専用にオキアミを加工したもので、フルキャストしてもジグヘッドから外れにくい。またベタつきを抑える加工もされており、さっとジグヘッドにセットできる。サイズもM、L、2Lとある。足元狙いは大きめなLや2L、キャストするならMがよい
※2 カルティバ『虫ヘッド』は根掛かりさせにくい大きめなヘッド形状にラインが結びやすい大型アイ、エサをしっかり刺せる太いハリ軸にはサシエのズレを防止するキーパーも付いている。まさに専用。ビギナーも使いやすい
※3 オキアミは足が下向きになるように刺そう。沈むときに足がヒラヒラ動いて誘いになる
おすすめの釣り場
マイクロテンヤ入門におすすめな場所は「波止」と「岸壁」。際の水深が2mもあれば足元狙いでも釣れる。このくらいの水深なら海底が見えるので敷石の有無をチェック。敷石の間に魚が潜んでいるのだ。くわえて波止の下がスリットや、岸壁に穴が空いているなら、なお魚影が濃くなる。
おすすめしない場所は足元の水深が10mを超えるような深い場所。さほど重くないマイクロテンヤではスムーズに底まで沈みにくく、手返しも悪くなる。なにより深くなればなるほどラインがフケてしまうので、アタリがとりにくくなる。こういう場所はほかの仕掛けの出番だ。
※1 岸壁に空いている穴はいろんな形状がある。見える穴はマイクロテンヤを落とし込む目安にもなる
※2 波止や岸壁の際に敷石があるとその隙間には根魚が潜んでいる。スリットや穴が空いていると、なおその可能性が高くなる
そこで狙うは根魚
いろんな魚が狙えるマイクロテンヤだけど、一番釣りやすいのはカサゴやソイといった根魚。前述した場所に多く、目の前にエサがあると食いついてくるのでターゲットに最適なのだ。釣り入門の相手にもうってつけなので、まずはこの根魚を狙ってみよう。ただし、小型はリリースすること。根魚は釣り切ってしまうとしばしその釣り場には根魚がいなくなる「釣り荒れ」が起こるからだ。積極的なリリースをお願いしたい。
※1 カサゴはこの釣りで一番狙いやすい魚。でも釣り切らないようリリースもしよう。その釣り場で長く釣りを楽しめる
※2 実釣時はバッカンで生かしておいてリリースした
とにかく手返しの釣り
マイクロテンヤを魚の目の前に沈めてやるとビックリするほど簡単にヒットしてくる。逆にいうと、魚に見えていないといくらエサでも食ってこない。手返しよく釣り場を変えていくのが釣果を得るコツだ。
では釣り方を紹介しよう。まず足元での釣り方から。ラインをフリーにしてマイクロテンヤを底まで沈める。次にラインを張って、ロッドをチョンチョンと2回軽くあおって待つだけ。魚が近くにいればすぐさま「ククッ」と食いついてくるので、感触が伝わったら「スッ」とロッドを上げて、ハリ掛かりさせてそのままリールを巻いて取り込んでやろう。
待つ時間は5秒。アタリがなければまたロッドを2回軽くあおって5秒待つ。これを1セットとして、5回繰り返してもアタらないなら3mほど離れて同じ工程を繰り返す。岸壁が長ければ長いほど釣れる場所が多いということ。また狭い場所でも一回離れて戻ってきたときに食ってくることもあるので釣り場は往復するようにしよう。
※1 足元狙いはとっても簡単なのだ
※2 そこにいれば食ってくる。それがカサゴだ
ロッドの角度とラインの張りに注意
足元を探るときはとにかくロッドの穂先を下に向けておくこと。マイクロテンヤを操作しやすく、魚がヒットしたときにロッドを立てやすい。ラインも張りを持たせておくこと。緩め気味だとマイクロテンヤが穴に入って根掛かりする。マイクロテンヤで底を「小突く」という感触を確かめながら釣ろう。
投げて釣るときは
足元で釣る感覚が身についたらマイクロテンヤを投げて釣ってみよう。一気に狙える範囲が広がり、ターゲットも増える。これから水温が高くなってくると釣れる魚がどんどん増えてくるので、いまのうちに投げて釣る感覚を身につけよう。来るべきシーズンはうれしい展開が待っている。
釣り方は基本的に足元と変わらない。キャストしたあとマイクロテンヤを底まで沈める。ラインを張って「2回シャクって5秒待つ」を繰り返して沖から手前へと探ってくる。イラストのような場所であまり手前まで釣ると根掛かりするので、ラインの角度がきつくなったら回収して投げ直そう。これも5回同じコースを狙ってアタらないなら違うコースへ投げてみよう。
アタリは「ククッ」と魚が食い込んでくるアタリがあるので、そのままロッドを立てて軽くアワセを入れてリールを巻くだけでOKだ。
※1 キャストは投げ釣り感覚でもOK。ジグヘッドが3gあればけっこう飛ぶ
※2 ロッドの角度は少し立て気 味にするとマイクロテンヤが動かしやすい
※3 沈む途中で食ってきたメバル。沖を狙えばいろんな魚がヒットしてくる