オキアミをトレーに詰め、手で整える加工場の風景
HIROKYU STORIES — VOL. 02

オキアミが釣り餌になるまで。

海から届いた一尾に、
私たちの手仕事を重ねて。

南極の海から、あなたの釣り場へ。 / 第2話

物語をたどる↓

いつもの一パックに、
いくつの手が
かかっているでしょう。

釣具店で手に取るオキアミのブロック。釣り場で開けるサシエのパック。そこには、海から届いた原料を「使いやすい釣り餌」にするための仕事が詰まっています。

いつもの一パックにも、粒を選び、整え、包む仕事が重なっています。

ただ小分けにするだけではありません。切り分ける大きさを決め、粒を選び、容器の中を整える。釣り方や使い方が違えば、仕上げ方も変わります。

今回は、私たちヒロキューの加工場へ。いつもの釣り餌ができるまでを、工場の写真とともにご案内します。

文・写真:ヒロキュー国内の加工現場の記録
THE JOURNEY

一粒の旅を、たどる。

  1. 01 / 南極海漁獲・船上加工第1話
  2. 02 / 海を渡る冷凍・輸送日本へ託す
  3. 03 / 日本釣り餌づくり今回のお話
この記事の目次
  1. 原料を、工場へ
  2. ブロックを切り分ける
  3. 一尾ずつ、選ぶ
  4. パックの中を整える
  5. 包装から、お届けまで
  6. その一投を支えたい
01 / ARRIVAL & STORAGE

南極海から届いた原料を、
私たちの工場へ。

前回お伝えしたのは、南極海でオキアミを獲り、船上で加工・冷凍し、日本へ送り出すまでの仕事でした。そのバトンを受け取るのが、私たちの国内の製造現場です。

海を渡ってきた原料を、日本へ。船から陸へ、オキアミの旅は続きます。

日本に届いたオキアミは、冷凍庫で保管します。工場で出番を待つ間も、原料の状態を保つことが大切です。箱に収められたオキアミは、製造する商品に合わせて加工の工程へ進みます。

原料や製品を保管する冷凍庫。海から受け継いだ品質を、次の工程へつなぎます。
FROM SEA TO FACTORY

冷凍庫も、
釣り餌づくりの現場。

加工している時間だけが、私たちの仕事ではありません。必要な原料を保管し、製造へ送り出し、完成した製品を再び冷凍保管する。その前後の仕事も含めて、一つの釣り餌を届けています。

02 / BLOCK KRILL

大きな塊を、
釣行で使いやすいサイズに。

釣具店の冷凍庫に並ぶ、四角いオキアミのブロック。見慣れた形ですが、南極海からその大きさで届くわけではありません。もとは「原反」と呼ばれる、大きな冷凍の塊です。

海から届くオキアミの原料。ここから、用途に合わせた加工が始まります。

ブロックの商品をつくる工程では、この原反を機械のレーンに載せ、丸ノコで切り分けます。つくる商品のサイズに合わせて刃を替え、冷凍されたオキアミをカットしていきます。

冷凍の塊を、所定のサイズへ。機械で切り分け、包装の工程につなぎます。

切り分けたブロックは、素早く袋に入れ、箱に詰めて冷凍庫へ戻します。切る、包む、収める。作業を次へつないでいくことで、釣行に持ち出しやすい一枚になります。

12.5kgの原反をレーンに乗せる。この日は16切りと呼ばれる約1.5kgのブロックに加工中

バッカンに入れ、配合エサと混ぜてマキエにする。そこからサシエを取る。釣り場での使い方を支える、身近なブロックの形にも、工場でのひと手間があります。

03 / SELECTING EACH KRILL

一尾ずつ見る。
サシエを選ぶ目で。

一方、パックに入った加工オキアミは、別の工程をたどります。解凍した原料を添加材に漬け込むなど、加工を行ってから選別へ。ブロックを切り分ける工程とは違い、一尾一尾の状態を見ていく仕事になります。

加工を経て、選別へ進むオキアミ。商品に合わせた工程で、釣り餌に仕上げます。

皆さんもサシエを選ぶとき、大きさや形を確かめるのではないでしょうか。ハリに合わせて粒を探したり、崩れたものを避けたり。指先で一尾を選ぶその視点は、私たちの製造現場にもつながっています。

レーンを囲んで進める選別作業。機械だけに任せず、人の目と手で確かめます。

レーンを流れるオキアミから、サイズが合わないもの、つぶれたり、ちぎれたりしたものを、手作業で取り除いていきます。たくさんの粒を扱っていても、確認する相手は一尾ずつです。

形やサイズを見ながら、規格に合わない粒を取り除きます。
EYES & HANDS

小さな違いを、
見過ごさないために。

大きさがそろい、形が整っていること。それは、釣り場で一尾をつまむときの選びやすさにつながります。目の前の粒の先に、皆さんのハリ先を思い浮かべながら進める工程です。

04 / FILLING THE TRAY

パックを開けたときの、
使いやすさまで。

選別を終えたオキアミは、パック詰めへ進みます。容器に入れば、それで完成というわけではありません。重量を確かめ、トレーの中で粒が偏らないように、ならしていきます。

トレーに入ったオキアミを整える手元。パックの中の偏りにも目を配ります。

パックを開けて、使いたい一尾を選ぶ。その動作が自然にできるように、容器の中の状態も整える。釣り場では目立たないところですが、ここも私たちが手をかける部分です。

一尾を選びやすいことも、
釣り餌の使いやすさ。

海で獲れたオキアミの良さを、日々の釣りで使いやすい形へ。選別とパック詰めは、その二つをつなぐ工程です。

05 / PACKAGING & DELIVERY

包装の、その先まで。
ひと手間を重ねて届ける。

トレーの中を整えたら、パッケージを閉じて箱詰めへ。売り場で見慣れた商品名やデザインも、工場ではロール状のフィルムとして出番を待っています。

商品を包むフィルム。工場では、このようなロールの状態で使われます。
THE FINISHING TOUCH

いつものパッケージが、
できるまで。

中身を整える仕事と、包む仕事。どちらもそろって、ようやく一つの商品になります。見慣れた一パックの内側にも、いくつもの工程が続いています。

箱に詰めるときにも、工夫があります。取材時のパック詰めの現場では、フタを下にして積んでいました。向きを戻したとき、フタの裏に水滴がつかないようにするためのひと手間です。

パックを箱に収める工程。包装後の扱い方にも、工夫があります。

完成した商品は冷凍保管し、冷凍車で販売店へ送り出します。加工して終わりではなく、皆さんが手に取るまでの品質をつなぐ。そのために、最後の工程まで仕事を重ねています。

06 / READY FOR YOUR NEXT CAST

その一投を、
工場から支えたい。

大きな原反を切り分ける。粒の状態を見極める。トレーの中をならす。そして、包んで、冷凍したまま届ける。

一つひとつは、釣り場からは見えにくい仕事かもしれません。それでも、皆さんがパックを開けた瞬間や、オキアミをハリに刺す瞬間に、その積み重ねはつながっています。

南極海で獲れた一尾が、遠い海を渡り、私たちの工場で釣り餌になる。第1話から続くオキアミの旅は、ここから皆さんの釣り場へ向かいます。

次の釣行で、ブロックを手に取ったとき。サシエを一尾、つまんだとき。その向こうにある工場の手仕事も、少し思い出していただけたらうれしく思います。

工場で重ねたひと手間を、皆さんの釣り場へ。私たちヒロキューの加工餌です。

釣りエサのヒロキュー

本記事は、当社の加工現場を記録した写真・取材資料をもとに構成しています。掲載写真には撮影時期の異なるものが含まれ、工程や包装は商品によって異なります。

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